初心者が美少女をモデリングしてVRChatに持っていくまで
Vtuber、流行ってますね。VRChat、流行ってますね。
私もそんなバーチャルの世界に憧れてモデリングの勉強を始めた一人です。
数か月前からモデリングの勉強を始め、この間ついにオリジナルの人型モデルをVRCに持って行くことができたので、その道のりについて書いていこうと思います。
目次
参考にしたものについて
まずは参考にしたものについて紹介します。3DCGは勉強を始めるにあたりとっかかりが少なく、何から手を付けたらいいかわからない……といった状況に陥りがちだと思います。少しでもお役に立てば幸いです。
まずはこちらの記事を紹介します。
勉強方法についてわかりやすくまとめてくださっています。私も最初にこれを読んで3Dを学ぼうと決意しました。それでは、次はblenderの勉強について説明します。
blenderの勉強
blenderの使い方を学ぶにあたり、まず最初に読んだサイトです。
ここで基本的な操作方法について学びました。
多分二番目くらいに参考にしたサイトです。
基本操作の再確認、それから有名なてんとう虫のチュートリアルをしました。
非常に説明がわかりやすいのが特徴で、右も左もわからなくても書いてある通りに操作していけばてんとう虫が作れます。おすすめです。
日本VTR実験室 初心者のための!作って学ぶBlenderの基礎:①基本操作とBlender紹介-日本VTR実験室-映像会社のスマホアプリ開発部隊
その次に閲覧したサイトです。こちらのサイトではチュートリアルにパンダを作成するのですが、割と説明が初心者にはわかりづらいことが多く、あまりおすすめできないかもしれません。私も途中で挫折しました。そのうちパンダ制作で躓きがちな点についても記事を書きたいと思います。
てんとう虫を作り、パンダで挫折し、ええい私は美少女が作りたいんじゃ!と思い買った本です。内容は基本操作からキャラクターモデリングまで丁寧に説明してくれています。本の通りに進めていけばずん子が作れます。作りました。ただ、モデリングをした後のセッティングについてはあまりページを割いていません。しかし写真が豊富でめちゃくちゃわかりやすいので、初めてのキャラクターモデリングにはおすすめだと思います。
Blender標準テクニック ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG
- 作者: 友
- 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
- 発売日: 2017/01/25
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
一番上で紹介したねこますさんの記事でも触れられていた本です。
正直言ってあまり初心者向けではありません。が、ずん子本とは違う手法でモデリングをしていくのでこんな方法もあったのか!と参考になります。ボーンの設定についても詳しく触れられていますが、Unity向けの設定ではないのでそれについては違うもので勉強しなければいけません。また、今回VRCにアップロードしたモデルはこちらを読みながら作ったモデルです。
Unityについて
https://dotinstall.com/lessons/basic_unity
こちらもねこますさんが紹介していたサイトです。動画でUnityについて学べます。
VRCにアバターをアップするだけならそこまでUnityの知識は要らない……と思います。多分。基本操作を学ぶつもりで言われるがままにやっていきましょう。
Unityについて、と言うよりVRCについてです。オリジナルアバター制作~VRCにアップロードするまでをわかりやすく解説しています。これを読めばだいたい大丈夫です。
blenderで作った人型モデルをUnityに持っていくことについて。わかりやすいです。
モデリングをしよう
やっていきましょう。今回作ったのはこちらのモデルです。
モデリングの勉強については本を読むのが一番早いと思います。
「Blender標準テクニック ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG」をほとんどそのまま作っていますが、服などは一切作っていません。しんどかったからです。耳飾りは作りましたが、うまくUV展開できずテクスチャがぐちゃぐちゃになってしんどくなったので消しました。
ビキニ部分はこのように
ビキニの形になるようにポリゴンを割り、マテリアルを適用しています。
テクスチャについて
まず、髪色についてですが
「Blender標準テクニック ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG」の234pと同様の手順で進めていますがカラーランプノードの色1を変更することでピンク髪にしています。また、本の通りにノードを設定しただけでは髪がテカテカになって可愛くなかったので、UV展開をしベイクをしたあとクリップスタジオで加工をしています。
加工する前のツインテールのテクスチャ↓
加工した後のツインテールのテクスチャ↓
顔や体のテクスチャについても同様にやっていきます。
加工したあとの顔のテクスチャがこちら。
……UV展開がかなりめちゃくちゃなのではないかと思います。目もここで描いていきます。
テクスチャの描き方についてですが、blenderの3Dペイントでだいたいのアタリをつけ、画像を出力し、クリップスタジオで書き込み、再びblenderに戻す……ということを繰り返しています。もっといい方法が他にあれば教えて欲しい。
ボーンを入れよう
ボーンの設定については、うえで紹介したこちらの記事をそのまま実践すれば大丈夫だと思います。
が、作っていた当時の自分は思い至らず、自力でボーンを一から作っていました。作ったボーンがうまくUnityに人型だと認識してもらえなかったり、Unityまで持ってきてからウェイト塗りのミスに気付いたりいろいろ大変でした。一番苦戦したと思います。
試行錯誤の結果このボーンの形ならうまくUnityが言うことをきいてくれることがわかりました。
しんどくなったので手のボーンは作っていません。が、なんかいい感じに動くので多分大丈夫です。
VRChatにアップロードしよう
上に紹介した記事を参考に行いました。テクスチャを読み込ませるあたりで少しまごついたので書いておきます。
まずFBXと描いたテクスチャをUnityに追加します。作ったモデルを左上の窓にドロップしてUnityの大地に立たせたら
AsssetsのMaterialsからそれぞれのパーツのマテリアルを選択し、ShaderをUnit→Textureと選択し、先ほど追加したテクスチャを読み込みます。このようにすればちゃんとテクスチャを読み込んでくれるはずです。
モデルの位置などを調節したりSDKをインポートしたり、とにかく上に紹介した記事の通りにやれば大丈夫です。
よしよし、ボーンに異常はありませんね。ちゃんと緑色だね。
いろいろと大丈夫そうだったのでVRChatSDK→ShowBuiltControlPanelを選んでアップロードします。
するとこんな画面がどこかに出るので
アバターネームを決めたりチェックをつけたりしたら、Uploadをクリック!
しばらくすればUploadが完了して、そしてVRChatを起動すれば……!
うわー!選べるようになってるー!
動けるー!
やりました!VRChatにオリジナルアバターをアップロードできました!
<追記>
極端に露出度の高い格好でうろうろするのは、特別な事情がない限りはやめておきましょう。VRChatは人とのコミュニケーションの場です。TPOを大事にしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。初心者でもこんな感じに勉強してこんな感じのことをすればVRChatにオリジナルのアバターを持って行けるよ、というのが伝われば幸いです。
モデリングをし、セットアップをし、アップロードをするなかでなにより一番大変だったのが情報を調べることでした。
この記事がオリジナルアバターでVRChatを楽しみたい人たちの助けになれば幸いです。