FBXをVRM変換してVPocketに持っていく

自作モデルをVRMに変換してVpocketに入れて遊ぶ。

 

・Vpocketとは?

スマホ上でVRMファイルを閲覧できたりするアプリです。

 

play.google.com

ポーズを付けたり、表情を編集できたり、さらにはARカメラまで付いているすごいアプリ。お出かけした時とかに出先で写真を撮ったりしたら楽しそうですね。

あまりにも楽しいので以前作ったVRC用モデルをVRMに変換してこのアプリに入れて遊んでみることにしました。それではやっていきましょう。

VRM変換をする

既存の3DモデルのVRM形式へのコンバートの仕方ですが、公式がかなり丁寧なマニュアルを作ってくれています。

VRMファイルを作ってみたい - dwango on GitHub

これを読みながら、特に躓くところもなく変換をすることができましたが、一応このブログでもやり方を紹介してみようと思います。 

まずUniVRMをダウンロードします。 

github.com

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Unityで新規プロジェクトを作ってUniVRMをUnityで読み込みます。
DLしたunitypackageをAssetsにD&Dすると読み込むことができます。

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こんなウインドウが出てくるのでImportを選択。

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 無事UniVRMを追加できました。VRMフォルダができています。

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 次は、変換したいファイルをプロジェクトに追加します。

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読み込ませたらマテリアルやリグの設定をします。
この辺、VRCにモデルをアップする時とまったく同じ手順でセットアップをしていきます。わかってる方は読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
先ほど追加したファイルを今度はScenceにD&Dして配置しましょう。

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まだマテリアルの設定をしていないのでこんな表示です。

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テクスチャの画像をUnityに追加します。まずはモデルを追加した時と同じようにAssetsに画像をD&Dします。

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今回はシェーダーをunlitにしてテクスチャを読み込みます。シェーダーのこと全然わかってないのですがいろいろやると見栄えが良くなるはずです(わからん)unlitだと陰影なしで表示される感じなのかな……???
ここ、普通のUnityのunlit(???)にしていますが、公式サイトを見たところVRM/UnlitTextureなどが推奨されているみたいです。後で直そうと思った。

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unlitにしたらInspecterからテクスチャを選びます。

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無事テクスチャが反映されました。同様に他のマテリアルでも設定を行っていきましょう。

次はボーンの設定です。Assetsのモデルを選択したらInspecterのRigを選択、AnimationTypeをHumanoidにしてConfigureを選択。

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ボーンの設定をします。Unityが自動でボーンを認識してくれます。間違ったボーンが選択されていたら直しましょう。
このモデルはmixamoでリギングをしたのですが、何もいじらなくてもUnityにHumanoidだとわかってもらえました。mixamoはすごい。
設定が終わったらDoneを選択します。

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いよいよ、VRMに書き出していきます。
VRMの設定をするには合計二回の書き出しが必要となります。
まず一回目の書き出しでVRMの規約に合致するようにモデルを正規化し、二回目の書き出しで細かい設定をするらしいです。

書き出しの準備のためにモデルの位置を調整します。モデルが原点にいなくてはならないようなので

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Hierarchyからモデルを選択、InspectorのPositionを0,0,0にします。
(原点に配置するってこういうことでいいんだよね…?自信ない…)
モデルが+Zの方向に向いている必要があったりいろいろ条件があるみたいですが、今回は位置を調整するだけで大丈夫でした。

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VRM→exporthumanoidを選びます。

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ウインドウが出てくるので、チェックボックスに二つともチェックを入れてAuthorに作者の名前を入れます。名前を入れるとExportが選べるようになります。
クリックすると変換が始まります。

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変換が終わるとこのような画面になると思います。
まずはhierarchyから変換前のFBXを削除します。
そうしたら生成されたPrefab(上の画像の〇内の左側の方のファイル)をSceneにD&D。

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ここまでくればあともう一息です!
Inspecterからモデルのデータを入力しましょう。
モデルの作者名、作者への連絡先、親作品(あれば)、サムネイル、使用許諾・ライセンス情報などを入力できます。
ブレンドシェイプの設定もここからできるようです。
今回変換に使用したモデルはブレンドシェイプがないのであんまり関係ありません。
揺れ物もまったく作っていないので、モデルデータの入力さえしてしまえば完成と言えるでしょう。(揺れ物、公式サイトを見た限り結構お手軽に追加できそうです)

モデル情報を入れ終わったら再びexport humanoidを選択し……

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今度は両方ともチェックを入れずにエクスポートします。

これでモデルのFBX変換は完了です!

・Vpocketに導入する

スマホでVpocketをダウンロードしたらPCに繋いで
(スマホの機種名)→内部共有ストレージ→Vpocketを開きます。
(開くとアリシアちゃんとずん子さんのVRMデータが入っているはずです)
その中に先ほどエクスポートしたVRMを入れます。
これだけでアプリの方でモデルが使えるようになっているはずです!

(VRMのサムネは正方形なのでそれ以外の縦横比の画像をサムネにするとこのように引き延ばされます。注意しましょう)
これでいろんなポーズをさせ放題。
(ただウェイトの問題かボーンの配置かプリセット1での破綻が…)


どこにだってモデルを連れていけます。

いかがだったでしょうか。
VRMには注目していたものの対応アプリが少なくどうやって遊ぶのコレ?みたいな状態だったので、こうして手軽にVRMで遊ぶことのできるアプリが登場してくれて本当に嬉しく思っています。
VRMへのコンバートですが、やってみたら案外手軽にできてしまって驚きました。白雪まりんちゃんの方も折をみて変換して遊んでみたいですね。
それでは~